2006年10月29日

両親は、仲が悪いのだと思っていた。
冷たく見えるぐらい素っ気なかったから。

両親の兄弟姉妹などから、幼なじみで大恋愛だったとか、周りの反対を押しきって結婚したんだとか聞かされても、到底信じられなかった。


母が子宮癌で手術を受けた。
手術の終わる時刻を見計らって病院へ行くと、父が母のベッドの傍に座り、好きな歴史小説を読んでいた。
麻酔から覚醒したのか、母が痛い痛いと呻きだした。
父は即座に小説を閉じ、母の右手を両手で包み込んだ。
『ユミ、大丈夫だよユミ…』
まだ意識が戻りきっていないながらも、父の声に母が反応して答えた。
「タカちゃん…痛いよ…タカちゃん…」

父と母が名前で呼び合うのを聞いたのは、それが初めてで、最後だった。




母の通夜の後、棺の中の母の頬を何度も何度も父は撫でていた。
黙って撫でていた。


ユミ、ユミ…って母に呼びかける父の声が聞こえてくるようで、切なかった。
posted by 現実主義 at 05:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 恋愛・結婚・友情 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

失礼しました

自動車学校の勧誘に来た人に
「こちらに高校3年生の娘さんがいらっしゃいますよね。ご本人ですか?」 と聞かれ、当時高校2年生だった私は「いいえ、違います」 と答えたら
「あ、お母様でしたか。すみません失礼しました」 と言われた。
自分の年より年上の子供がいるように見えたんか…

posted by 現実主義 at 05:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 悲しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月02日

心の中はみじめでも笑う

昨日仕事の付き合いで、男二人女二人でスナックに飲みに行った。
男性陣は取引き相手で、32才と33才。
女性陣は、私(24才)と、32才の私の上司(美人)。
そこのスナックは、18才から22才までくらいのホステスの女の子が何人かいる、明るいお店。

32才の私の女上司は、そこのお店の女の子よりも美人。小顔で、黒木瞳の若い頃にそっくりで。
男性陣は明らかに、その私の女上司のことが気に入ってて、ここぞとばかりにデュエットを申し込んだり、お酒を作ってあげたりしてはしゃいでた。女上司は、ゆったり笑顔で余裕の態度。
みんなでワイワイ馬鹿話をしてんだけど、話の流れで、私の女上司が、お店の女の子に『うちの店で働いてください。絶対に人気出ますよー』と誘われた。
女上司は『三十路のオバサンがいきなり水商売は無理でしょー』って言って周りを笑わせた。

そこで私が『私の年なら、まだイケる?』と軽くおどけて言った。一瞬シンとなったから『ヤバ、空気読めてなかった』と思った。
そのあとすぐ、男の一人が場を盛り上げるように、『君は無理。若さじゃこっち(ホステス)に負けてるし、顔じゃこっち(32才の女上司)に負けてる』と言った。
するとホステスの一人(ちょっと太めの子)が、『大丈夫、系統は私と同じ色モノ。色モノの需要は高いよー。顔なんて年と共に劣化するけど、色モノ芸は年と共に磨きがかかるんだから』と言って、みんな笑った。
『馬鹿だなー。いくら色モノでも、顔の最低ラインがある』と、その男が返事した。
その男は、まわりのホステスや女上司に『ひどーい』『セクハラ訴訟起こされたら負けるわよ』とか責められて、『ごめんごめん、冗談冗談』って謝った。

その間私はずっとヘラヘラ笑ってたけど、心の中はみじめだった。
黒木瞳似の上司なんて、持つもんじゃないよ。
顔が良いのって、魔法みたいなもんだ。
私の上司の場合は仕事も出来るし性格もいいから顔だけじゃないけど、初対面では完全に得する。初対面で得すると、その後に繋がる。
顔で得してるのをいろいろ間近で見てると、仕事もやる気なくなるよ。

posted by 現実主義 at 05:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 美人・ブス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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